イギリスの博物館事情
ロンドンにある博物館!
ユニークな展示が魅力のミュージアム!
イギリス・ロンドンには多くの博物館があり、日本では見ることのできない歴史的な芸術品、価値の高い資料など、時代を象徴する財宝や埋蔵物を堪能することができます。どの文化にも、最も輝いていた時代があり、その時代の作品は魅力的な物が多く、ロンドンにある作品は文句なく素晴らしい。
古代エジプトのファラオ王の石像やミイラ、史上最大級の肉食恐竜「ティラノサウルス」の全身模型、イギリス王室コレクション、歴代の王や女王が子ども時代に遊んだおもちゃ、蒸気機関車の客車まで揃っています。
歴史的に重要な人類の遺産と言えるものを間近で見れる大英博物館、自然科学を学べる自然史博物館、世界の装飾芸術品と工芸品を集めたヴィクトリア&アルバート博物館、ロンドンの歴史をテーマとしたロンドン博物館など、あまりの素晴らしさに興味を持ち誰もが魅了されてしまいます。
博物館は、曜日によっては遅くまで開館している所があるので、出かける前にチェックしてください。
ロンドンは博物館の宝庫のような街で、ロンドンにある博物館めぐりは、イギリス留学の楽しみのひとつにプラスしよう!
イギリスの主な博物館
最寄り駅:ホルボーン(Holborn)、トッテナムコートロード(Tottenham Court Road)、ラッセルスクエア(Russell Square)、グッチストリート(Goodge Street)大英帝国の象徴ともいえる世界最古の国立博物館で、規模も内容も世界最大級です。250年以上の歴史を通して収集された展示品は、古代ギリシャの大理石彫刻「エルギンマーブル」、古代エジプトのファラオ王の石像やミイラ、エジプト最古の文字ヒエログリフが刻まれたロゼッタストーン、古代ローマ帝国の銀器「ミルデンホールの宝物」、古代インドの仏像美術などがあります。
その中でもエジプトやメソポタミア、ギリシャなど古代文明に関するコレクションは、世界でも類を見ない素晴らしさです。大英博物館(British Museum)には、初期エジプト、エジプトとアフリカ、エジプト彫刻、エジプトの埋葬についての考古学、青銅器時代初期以降のギリシャや青銅器時代以降のイタリアやローマ帝国全域の遺品、ローマ征服時代のイギリス、中世から現代までのヨーロッパ、ユダヤ教文化の美術、イスラム陶器のコレクション、アフリカの文化を表す工芸品、メソポタミアの副葬品や壁画など紹介できないほど展示されています。
世界最大規模の博物館である大英博物館(British Museum)は、1日ですべてを見ることはできなく、5日以上は必要です。その時間がない人は、自分が興味あるものを事前にピックアップして、じっくり時間をかけて見るようにしてください。とにかく、入場料が無料なので(有料の所もあります)、時間さえあれば何回も通えばよいので焦る必要はありません。
最寄り駅:サウスケンジントン(South Kensington)1881年に大英博物館の分館として独立し、自然界に関する多くの展示をしている博物館が自然史博物館(Natural History Museum)です。世界中から収集された展示数は4億点以上とも言われていて、世界最大級の博物館のひとつで現在も数十万点もの新種が追加されています。
ロンドンの美しい建物としても知られている自然史博物館(Natural History Museum)は、アースギャラリーとライフギャラリーに分かれていて、老若男女を問わず人気があります。アースギャラリーは、幻想的な空間で地球という惑星をドラマチックに紹介しているエリアで、地質に関する展示物や地震を体験するコーナー、宝石の原石などが楽しめます。ライフギャラリーは、地球上の動植物の生命活動にスポットを当てたエリアで、恐竜の骨格や動物の標本が展示されています。人気ある恐竜ギャラリーでは、ディプロドクスやディノザウルスが出迎えてくれ、地球を支配した恐竜の繁栄と危機を知ることができます。
貴重な宝石の原石などが美しくライトアップされて展示されているアースギャラリーは魅力的ですが、やはり自然史博物館(Natural History Museum)のメインは恐竜の化石も見れてリアルに感じることができるライフギャラリーです。
最寄り駅:サウスケンジントン(South Kensington)科学をテーマにした世界で最も総合的な収集を誇っている科学博物館(Science Museum)は、科学に興味ある人はもちろんのこと、そうでない人もそれなりに楽しめます。
科学博物館(Science Museum)では、産業革命当時の蒸気機関車や宇宙飛行に関する展示をしていて、一部子供向け感はありますが、テクノロジーの草創期から最先端までを知ることができます。チャールズバベジの発明した計算機、ジョージスティーブンソンのロケット号、人類を初めて月に運んだ宇宙船のアポロ10号などが展示されています。
2000年にオープンしたウェルカムウィングは、最新の話題を提供しているアンテナ、迫力ある映像や冒険アトラクションを楽しめるIMAXシネマ、3DディスカバリーモーションシアターのLegend of Apolloなど、体験型の展示になっています。人間のアイデンティティの変化をたどろうとする「私は誰?」のコーナーには、さまざまな工夫がされています。
たくさんの乗り物が展示されているスペースは迫力ありますが、自分の意見が書き込めるコーナーや自分の未来を決めるゲームなどがある未来のフロアは、展示品を見るだけでない博物館を体験できます。
最寄り駅:サウスケンジントン(South Kensington)1852年に産業製品博物館として開館し、1857年に現在の場所(サウスケンジントン)に移りサウスケンジントン博物館を改称、そして1899年に大改修をしてヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria & Albert Museum)に改称となりました。
ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria & Albert Museum)は、イギリス、フランス、イタリアなどの美術工芸品、絵画、版画、彫刻、壁画、室内装飾品、織物、陶磁器、服飾など世界最大級の規模で世界的に知られています。
建物は重厚で装飾も施されたヴィクトリア時代のもので、展示室は150前後の部屋に分かれていて、ひとまわりすると10km以上もあります。例えば、1500年代から近代にかけてのイギリス王室コレクションを楽しめる英国コレクション、ヨーロッパの彫刻を知ることができるヨーロッパ彫刻、ガラス製の階段がきらめくガラスギャラリー、貴金属の工芸品の傑作を展示するシルバーギャラリー、17世紀から現代までのコスチュームや帽子を展示するドレスコレクション、ヨーロッパ・北アフリカ・中近東・アジアなどさまざまな様式のテキスタイルデザインを展示している織物、東アジア諸国やインド・中近東の美術品を展示しているアジア&イスラム美術などがあります。
大英博物館(British Museum)ほどではありませんが、ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria & Albert Museum)はかなり大きいので、時間に余裕がない人は下調べをした方が良いでしょう。
最寄り駅:コヴェントガーデン(Covent Garden)1980年に設立されたロンドン交通博物館(London Transport Museum)は、ロンドントランスポートの歴史を物語る展示になっています。鉄道・乗り物ファンは必見で、ロンドン最初の乗合馬車、路面電車、トロリーバス、列車、ダブルデッカー(2階建てバス)、ロンドンタクシーなど、数多くの車両が並んでいます。
2007年にロンドン交通博物館(London Transport Museum)大改装され、交通の歴史を物語る展示が増えて、鉄道ファンでない人も楽しめる博物館になりました。展示されているものはすべて本物なので、見ているだけでわくわくですが、中には実際に乗ることができて乗り心地を実感できるものもあります。
地上を走る列車から、地中を走らせることを誰が思いついたのか分かりませんが、どのようにしてトンネルを掘ったのか、どうやって電車を地中に入れたのか、世界最古のロンドン地下鉄の起源や歴史を知ることができます。
ショップには展示物の模型、ロンドン地下鉄のシンボルマーク、1920年代の駅のポスター、Tシャツ、トートバッグ、マグカップ、絵はがき、小物などが販売されていて、ロンドンのひと味違ったお土産を求めている人に人気があります。
乗り物好きならずとも楽しめるアトラクションのようなロンドン交通博物館(London Transport Museum)は、本物の迫力ある展示に大人も子供も満足です。
最寄り駅:セントポール(St.Paul’s)、バービカン(Barbican)世界最大の市立博物館として知られているロンドン博物館(Museum of London)は、旧石器時代から第2次大戦時のロンドン大空襲までの歴史をテーマとしていて、ロンドンの歴史を知ることができます。
ロンドンに生きた人たちの生活に密接な展示品や資料が並んでいて、旧石器時代、ローマ時代の像、復元されたヴィクトリア朝の店舗、婦人参政権運動の展示、デパートのセルフリッジに初めて取り付けられたエレベーターなどがあります。「ロンドン大火体験」というコーナーでは、セントポール大聖堂など多くの教会を焼失した大火の恐ろしさが描かれています。
ロンドンっ子の歴史が見えるロンドン博物館(Museum of London)は、ロンドンの博物館としては珍しく現代的な建物になっていて、ロンドンの歴史だけを展示している博物館です。さすがロンドン!